日本と中国のイベントの違い

今回は、日本と中国のイベントの違いを書きたいと思います。特に同人誌の扱い方です。

まずは、日本の同人誌イベントについてこんな感じかな、というのをまとめてみました。
同人誌はあくまでも「頒布」というくくりにおいて認められており、企業ブースも同人誌イベントに出展することも見られます。
たとえばコミケ等もそうです。

中国と日本の同人イベントの違い

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では、中国ではどうかというと、そもそも、同人誌イベント自体の数が少ないです。
逆に多いのは動漫(アニメ・漫画を意味する中国の造語)イベントです。

中国のイベントの仕組み

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図に文字が多くなってしまったので、見にくいかもしれませんが、アニメイベントにおいては、海賊版商品の扱いがあるブースと公式企業系のブースは明確にスペースが分けられています。コスプレの小道具等を扱う企業は、海賊版を扱うスペースに集められます。また、同人誌等もこの海賊版のスペースで扱われます。
コスプレイヤーに関しては、ゲストコスプレイヤーと一般参加コスプレイヤーに分かれます。その辺りをもっと深く知りたい方は、詳しくは前々回の投稿を参照してください。

この際、同人誌を扱うのは、サークルであっても一つの企業体であることが殆どです。

日本では、サークル主と書き手(同人作家)は基本的に同一です。頒布する為のサークル出展費や同人誌の印刷費なども作家自身が負担し、売り上げも同人作家自身が手にすることができます。
しかし、中国の場合、有力なサークル主が印刷費・宣伝費などを負担する代わりに同人作家から作品を買上げるシステムになっています。
安く買い叩かれることも多く、例えばヒットした作品が出ても、儲かるのはサークル主で、作家さんに利益が還元されることはほとんどありません。
サークルの主催は企業体であることが殆どである為、このシステムを「(同人)主催システム」と呼んだりしています。

中国の同人作家の実情

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中国のアニメイベントで同人誌を扱うブースには、多くの作家さんの作品が売られており、ぱっと見た感じ、本屋のブースのようになっていたりすることもあります。
最近の人気はイラストレーターの作品を納めた「イラスト本」です。
ピクシブからの転載もあったりするので、一時期その界隈で話題になったこともあるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
また、中国にも同人誌イベントは存在します。

中国のイベントの仕組み

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中国では18禁本は基本的に販売できないことになっています。基本的に。
そこは中国ですので、きちんと(?)抜け道が存在します。
普通に印刷所にR18本の印刷を頼むと断られます。下手をすれば、役所に通報され、逮捕される最悪のケースもあります。
では、どうやって印刷するのか。サークルの主催が企業体であるが故に、(サークル)主催自身が大型印刷機を持っているケースも少なくありません。
つまり、彼らの自社印刷によって、R18本が生産されているのです。
主催同士が知り合いであれば、印刷を頼んだり請け負ったりも可能です。
また、中国では同人誌がタオバオ(日本で言うヤフオク的なシステム)で堂々と販売されているケースも見掛けます。(この場合、R18でないことが殆どです)

 

中国の同人誌事情として、同人作家は利益の還元がなくても、最初の出費(印刷費や出展料)などによる赤字もない、という立場にあります。日本と違い、0円から同人誌を出せると言うのが、ある意味この主催システムの強みでもあります。
そんな同人作家の多くの目標は、いつかプロの漫画家やイラストレーターとしてデビューすることです。
中国でプロの漫画家、イラストレーターとして有名になれれば、それこそ何億と言う収入を得ることも難しくありません。
しかし、現実はサークル主催システムがある為に、初期負担少なく同人誌を作れても、そこから描き手として先に出られないと言う現実と向き合っている作家も多いのです。
そんな彼らが新しく見つけた表現の場が『インターネット』と言う仮想空間です。

 

 

 

 

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