海外のコスプレビジネスはどのくらい儲かるのか(1)

日本のコスプレビジネスは、色んな方が書かれているので、今回はあまり知られていない海外のコスプレビジネスについて少し触れたいと思います。

コスプレビジネスと言っても、職種は様々。
・レイヤー(コスプレイヤー)
・コスプレ雑誌
・クラフトマン(造形家、もしくは造形レイヤー)
・武器専門の造形業者
・衣装制作業者
・販売業者
ざっくり分けるとこんな感じでしょうか?

最近「プロコスプレイヤー」という言葉がTwitterなどで物議を醸したのも記憶に新しいところです。
海外のコスプレイヤー達の収入の内訳を聞いてみました。
まず、中国。
中国に関して以前も「中国のコスプレ事情」で触れた。
プロコスプレイヤーの収入は以下のようなイメージになります。
・アニメやゲームの公式コスプレイヤー⇒ギャランティの相場と知名度によってピンキリ。
・微博での企業タイアップ記事(または記事拡散)⇒びっくりするような金額を提示されます。
・ファンイベントでのギャランティ⇒ギャランティの相場と知名度によってピンキリ。
・アニメイベント出演ギャランティ⇒ギャランティの相場と知名度によってピンキリ。
・自身の写真集やポスター販売による収入⇒だいたい1000円前後の単価×部数×月のイベント回数
・自身のコスプレ衣装などの販売⇒オーダーになるので1着1万円~30万円まで幅広い。

年収にしては平均を出したりすることは難しいですが、10万円〜一千万円前後までそれこそ幅広く稼いでいる人達がいるのも事実です。
もしかしたら、もっと稼いでいる人もいるかも知れません。
他にも起業してコスプレ衣装製作の業者としての会社やコスプレビジネスのプロモーションについてのコンサルティング事業を運営している例も出て来ています。
それらの例もレイヤーとしての知名度を活かし、ビジネスに繋げている形です。

イベント出演時のギャランティについては、そのコスプレイヤーの知名度などにもよります。
中国のアニメイベントでも「集客力がある」とみなされると、だいたい1回の出演時に6万元(約100万円)のギャランティを
受け取る現地コスプレイヤーもいます。
では、日本からのゲストとして招待される場合はというと、「航空券・ホテル・食事」をイベントが持つ代わりにギャランティなし
と言うケースになりやすいです。
理由は「プロ」の有名コスプレイヤーを求めているのではなく、「日本人レイヤー」を求めているからです。
因みに、中国側から中国でそれなりに人気の日本人レイヤーの出演ギャランティ交渉をする際は、向こう側から提示される場合の相場もあります。
企業秘密まで行きませんが、込み入ってる部分もあるのでメッセージやメールを送って頂いたら、こっそりお教えします。笑。

最近では、ここに別の収入が加わるようになってきています。
それは「WebドラマやWeb映画への出演ギャランティ」です。
プロのコスプレイヤーを多く抱える『社団(日本で言うサークルのようなもの)」が、現在Webドラマ市場で「同人ドラマ」と言う
ジャンルを作りはじめ、BLや学園物などのドラマをアップし高視聴率を上げています。
この同人ドラマジャンルで多くの人気コスプレイヤー達が出演するようになってきました。
世界的に活躍されているウォン・カーウァイ(王家衛)監督も中国のWebドラマに参入すると伝えられています。
その製作費はおよそ4億元(約66億円)とも言われています。
さすがに同人ドラマの場合製作費はそこまではいかないでしょうが、多くのスポンサーが付き、1話あたりの出演ギャランティは値上がりしてきているそうです。

続いてヨーロッパ。ヨーロッパは次のような形の回答が多かったです。
・衣装制作⇒フルオーダー(そんなに多くない)
・鎧や小物、武器などの造形制作⇒オーダーによる受注生産
・ワークショップ⇒講師料もしくはチケット代
・イベント出演⇒ギャランティ

ヨーロッパのプロのコスプレイヤーに関しては、一つの不文律が存在します。
それは、「自作であること」です。
ヨーロッパの場合、コスプレいイヤーを「コスプレ・アーティスト」として扱うことも多いです。
日本でも売っていますが、ワーブラ(ウォーブラ)と呼ばれる熱加工で作る鎧や小物の制作できる造形師が人気を集めています。
イベント内でワークショップを開催し、イベントギャランティとは別に講師料をもらうこともあります。
ヨーロッパに関して言えば、プロのコスプレイヤーはそんなに多くないイメージです。
また、中国と圧倒的に違うのは「プロのコスプレカメラマン」の存在です。
レタッチ・CG編集は言うに及ばず、動画を作成している人たちもいます。
彼らはイベント側とタイアップし、コスプレイヤーの写真を撮るだけではなく、イベントプロモーションとしても展開しています。
人気のカメラマンはコスプレ写真の展示会を開催したり、写真撮影や動画編集の技術に関するワークショップでも引っ張りだこで、会社を興したりもしています。
ヨーロッパと便宜上ひとくくりで書いていますが、国によってもコスプレのビジネス形態は変わってきます。

続く

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